フェンネルとディル

**********フェンネル**********
6.30 撮影

9.13 撮影
セリ科の多年草です。別の名を、ウイキョウ(茴香)と言います。
このハーブは、種子から根にいたるまで食用にならない部分はありません。
種子は、カレーやソース類に、若い芽は冬サラダに、スープに入れたり、
脂肪分の多い魚料理に、煮たり炒めたりして食べても良いでしょう。

耐寒性があり、冬の間も緑色の葉を保っていられます。
成長して、幹の太さ(根元に近いところで)は、で握るのが難しいくらい。
草丈は、2mを超えています。香りは大変独特で
葉に触れただけでも、青臭くスターアニス(八角)に似た香りがします
漢方の世界では、フェンネルを小茴香、スターアニスを大茴香と称し、
古より、薬用成分が認められている植物です。
胃腸の調子を整え、脂肪の消化を助けます。呼吸器系にも影響し、
気管支弛緩作用、去痰効果が知られています。
また、trans-アネトールには、女性ホルモン様作用がみられるため、
月経障害や更年期障害などに利用してみては如何かと・・・。

菜園では、
冬でも、青々として見栄えが良いのが気に入っています。
そう言えば、昔育てていた時は、キアゲハの幼虫が良く食べに来ていました。
三つ葉や、人参の葉、このフェンネルがお気に入りでした。

精油・フェンネルのお話
主要含有成分表          提供;KENSO
フェノールメチルエーテル類trans-アネトール 25-85%
・チャビコールメチルエーテル tr.-25% 
モノテルペン炭化水素類・α-フェランドレン tr.-30%
・α-ピネン tr.-10%
・リモネン tr.-10%
・パラシメン
・β-フェランドレン
・β-ミルセン
ケトン類・フェンコン tr.-20%
・体熱の産生を高めて寒を去ると言われるこの茴香は、
 寒証体質(=冷え症)の人に向いています。
 ヒポクラテスの4つの体質分類から言えば、リンパ体質の人向けの選択薬と言えます。

禁忌・注意として
trans-アネトールに、エストロゲン様作用があるため、
 妊婦には使用しない。また、ホルモン依存型癌、乳腺症の
 患者さんには使用しない。
・ケトン類は、神経毒性や堕胎作用があるため、乳幼児、授乳中の産婦、
 神経系統の弱い患者には使用しない。

********** ディル Dill ********** 

5.29 撮影

7.10 撮影

ディルの種子です  
セリ科の一年草です。
古代エジプトやギリシャでは、薬用として重んじられたり、
中世では、黒魔術の魔除けとして盛んに使われたようです。
このハーブをワインに浸して飲めば、妙薬的な効果が得られるとされていたと。
種子には、ケイ酸、カルシウム、リンその他のミネラルが豊富です。
我が家は、ポテトサラダに加えて、味を楽しんでいます。
自然に播種させ、毎年、庭のどこかに発芽しています。

精油・ディルのお話

種子から、水蒸気蒸留法によって得られます。
 主要含有成分表   提供;KENSO
ケトン類・d-カルボン 35-55%
モノテルペン炭化水素類・リモネン 35-50%
・α-フェランドレン
ケトン類に神経毒性、堕胎作用がみられるため、
 乳幼児、妊婦、神経系の弱い老人、てんかんの患者さん
 には使用しない

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フェンネルとディルの見分け方

どちらもセリ科で、葉は糸状で柔らかく、花は、複散形花序で黄色い小花を沢山咲かせます。
どちらも、外見では殆ど区別がつきにくいのです。 そこで、フェンネルとディルの違いをいくつかピックアップしてみました。

フェンネルの花 6.30 撮影

ディルの花 5.16 撮影
同じ複散形花序ですが、よく見ると、若干の違いがあります。
フェンネルは写真のように、ほぼ水平に拡がりを見せますが、
ディルはややドーム形に広がりを持ちます。
咲いて見ないと分から無いですね。
@、フェンネルは多年草ですが、ディルは1年草である。(フェンネルにも1年草のものがありますが)
A、ディルは、根から直に茎葉が生えてきます。
  多くのフェンネルには、根本に球状の膨らみが有るものが存在します。
B、ディルの茎は、中空です。しかし、フェンネルもまた、成長した茎は中空になります。
C、最大の違いは、香りです。
 先にご紹介したように、フェンネルはスターアニスに似た香り
 ディルは、青菜ようにやや甘く青臭い、強いて言えばチャービルやセロリに似ているような香りです。

 

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